- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 単行本
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感動巨編はいいすぎですが、スピード感がある物語で一気読みでした。移民の子として厳しい人生を歩みマフィアのボスにまで昇りつめた男の壮絶な物語を軸に、不幸な子供との心の交流にマフィアの男達の友情にロマンスにアクションとエンターテイメント要素盛り込みまくりという感じで、ストーリーそのものは至って単純なのですが、何も考えずに楽しめるハリウッド映画みたいな小説です。
主人公のリキはクールでクレバーでタフでそりゃもうカッコいい(半笑い)わけですが、主人公よりもその部下である殺し屋パパリトとパト(の友情)がいい。この人男の友情書かせたら上手いよなぁ。なんか心の熱いところをぐりぐり突いてくる。そしてどんな物語でも入れる車ネタ。今回はまぁ無駄とまでは言わないけど、でもやっぱりはいはい車好き車好きと思ってしまった。ワンパターンといえばそうなんだけど、ここ数作のガッカリ感を思うと今作はまぁ良し!という感じです。