- 作者: 朔立木
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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帯にあった迫真のリーガル・サスペンスにめっちゃ釣られた自分が馬鹿でした。法廷場面少なっ。法廷1割昼メロ9割。どこがリーガル・サスペンスですか。これで昼メロがもっとドロドロならまだマシなんだけど、薄ーい。しかもいい年したおっさんとおばさんの愛憎劇なもんでどうしようもない。別に愛に歳は関係ないとは思うけど、やっぱりヤダ。
川井と梶井の接見場面など全体の7割が会話文なのですが、テンポ悪すぎ。弁護士が主役であるわけだから、多少の堅苦しさは仕方ないと思うけど、特に息子との会話にイライラした。話の分かるいい弁護士でありいい父親という意図だろうけど、その関係性を表現するには安易な会話すぎる。お前子供にナメられてね?と思ってしまった。
事件の真相もありきたりを通りこして、馬鹿にされた気すらしました。ていうか警察何やってんだと。警察や検察がフィクション(事件)を作る(こともある)、ということだけはちょっとリアリティがあった。これは弁護士ならではの見方なんだろうなぁ。