鳥飼 否宇『激走 福岡国際マラソン 42.195キロの謎』

42.19キロを過ぎたところに真のドラマが待っていた!という感じ。
何と言っても否宇おじさんですから、トンデモ本を期待して読んだのに、読んでも読んでも普通のスポ根小説で、あれ?あれ??・・・もしかしてこれマジで単なるスポ根なの!?となぜかドキドキ。読み終わってみればスポーツマンシップとは程遠く、うわーこの後のマラソン界はどうなっちゃうワケ!?と想像してニヤリ。マラソン中継を見ていていつも思う「この人達は何を考えて走ってんだろう?」という疑問に、充分答えてくれました。現実かどうかはどうでもいいのだ。マラソン中継を見てそれぞれの思惑を想像することが楽しいんだから。そういう意味で、谷口とキャスターの佐藤がイイ。