遠藤 徹『弁頭屋』

弁頭屋

弁頭屋

「姉飼」の著者が満を持して放つ、異形のカルトホラー!!(帯より)とのことで、タイトル作を含む5篇の変態物語集。シュール、スプラッター岩井志麻子、SFと雰囲気こそ違うけれど、1篇を除いて、ベースの部分でカニバリズムを扱った作品ばかりなのですが、やっぱり食べる(食べられる)=究極の愛の形なんだよなぁ。カニバリズムじゃない1篇も、生物学上それってどうなの?という部分はありますが、そんなちっさいこと(ちっさいか!?)なんてどうでも良くなるほどのとてつもないフェチ愛の物語でして、これはもう、異形の恋愛小説集!!と言うべきなんじゃないかと思いました。
・・・・・・気持ち悪いなぁもう。