『1リットルの涙』 第九話

物語も佳境に入り、どんどんと増す話の重みに胸を痛めている人が多いでしょうが、あえて空気読まずに言ってみる。
先週に引き続き、遥斗さん祭りですか?

・「何で俺が・・・。」とぶつくさ言いながらも大豆?を土方担ぎ
・潮香さんから携帯をプレゼントされた亜也に対して、サッと携帯を取り出し「何番?」
・がんもとイチャイチャ
・「もう慣れました。」
・亜湖ちゃんに対しても「お前」呼ばわり
・亜湖ちゃんのノートを一瞥しただけで「こことここと、ここも違う」と即ダメだし
・生物部の発表は「海の七不思議」遥斗さんが仕切りまくってるに違いない
・デート服オサレ
・水族館で亜也が指差すもの全てに軽く一薀蓄
・潮香さんに「何やってんのよ!」と怒鳴られ、雨の中呆然と立ち尽くす
・多分、お父さんのジャージを借りました
・雨の中で亜也と電話。密かにお揃なストラップ
・制服でダッシュ
・「俺、イルカじゃないし、お前もイルカじゃないし」
・「俺・・・・・・お前のこと・・・・・・好き・・・・・・なの(?)・・・好きなのかも。・・・・・・多分」
・進路希望に書いた「常南大学医学部」
・予告の遥斗さん、髪切ったー!!!

先週から、遥斗さん率高すぎ。

亜也との絡みだけでなく、亜湖ちゃんや亜也父との絡みもなんだかホッコリ。「何で俺が・・・」の後、亜矢父は先週の衝撃的な合唱シーンの真似をし、「お経みたいな歌」と言ってのけましたよ。曲は名曲なの!あのクラスの合唱がお経なの!
がんもの小屋の前で携帯番号を聞くシーンでは、携帯を使い慣れない亜也に使い方を教えてあげようとした弾みかなんかでメモリを見られてしまって、「何これ、女の子の名前ばっかりじゃない(白い目)」みたいなシーンがあるかと期待しましたが、えーっと、遥斗さんの携帯には女の子の番号が50件ぐらい登録されてるって設定はもはやなかったことになってますね・・・。今更遥斗さんがプレイボーイな展開なんて受け入れられませんからいいですけどでもちょっとだけ期待してた。してました。
現実の潮香さんの、亜也さんにこんな恋愛をさせてあげたかったという想いを受けて、その理想の存在として創られた“麻生遥斗”ですから素敵なのは当然なんだけど、あまりにも出来すぎのオトコマエすぎて、遥斗さんが素敵であればあるほど、現実の亜也さんには遥斗さんはいなかったんだよなぁ・・・と思ってしまう。特別必要がないから描かなかったのかもしれないけれど、まり達クラスメイトと電話するシーンもなかったせいで、遥斗さんの存在がなかったら・・・と思うと、なんだかとても哀しくなる。こんなこと思うのは間違ってるかもしれないし、こんなこと言われなくたって生きていられたほうがいいに決まってるんだけど、告白シーンを見て、こんなに自分を思ってくれてる人がいて、あんなことを言ってもらえたならば、それだけでも生きた価値があると思えるんじゃないかなと思った。だからこそ遥斗さんを登場させたかった・・・のかな、と思った。内容も言葉の選び方も遥斗さんらしくて素敵なんだけど、「お前のこと・・・・・・」の後の間と「好き」の言い方が最高でした。見ながらボロ泣きだったんだけど、ボロ泣きしながらもクゥゥゥーッ!と悶えまして、なんかもワケわからんことになってました。

遥斗さんと同じような立場なのに、亜湖ちゃんは遥斗さんとはほぼ間逆の考え方をしてました。「出来ることあるのに、何もしないでぼーっとしてるなんて、そんなの絶対イヤだから」これ、ガツンときた。それぞれのキャパシティによって出来ることに差があるのは当然なんだから、自分に出来ることを精一杯やることが大切なんだよな。そして、出来ることを少しでも増やすために努力をすることは当たり前なんだ。そんな亜湖ちゃんに「さすが、あいつの妹だな」と言った遥斗さん。すごくいいシーンでした。

先週の予告で、潮香さんが「何してんのよっ!」と遥斗さんを怒鳴ったのを見て、潮香さんがそんなことを言うなんて・・・と思ったもんですが、本編ではちゃんとフォローがあって、しかも一番に責めまくりそうな亜也父が優しく「お前のせいじゃない」と言ってくれて、ああ、この夫婦は保護者会でギャンギャン言ってた親達とは違うなぁと、だから池内家の子達はみんな良い子なんだなと思った。


亜湖ちゃんが東高に合格し(何年間かを描くので、ある程度は時間経過のスピードが必要なのはわかるけど、展開早っ!)、前向きな終わり方でホッとしたところで次回の予告・・・・・・。こういうドラマだって分かって見始めたんだけど、かなり覚悟しないと落ち込みそうだ。そして遥斗さんはまたもや泣いてしまうのかー!