- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/07/26
- メディア: 単行本
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『明日の記憶』でようやくブレイクした荻原浩の新作です。
ストーリーそのものの感想としては、「先生」と呼ばれる人間のほとんどはロクなもんじゃない(私の持論)ってだけで、人間の身勝手さにムカムカしながら読んだ。意識朦朧としてるサルをお前らの好きだのなんだの言い合うことの道具に使うんじゃねーっての。まぁ一瞬感動しかけたけど。最後に真が決めた選択も、この先のバースディの気持ちや困難を思うと素直に受け止められない。バースディをあんな目にあわせたくないと真が思った“飼い殺しにされてる実験個体の動物たち”のことを考えると、それで終わっちゃいけないと思う。とか思いながらも、テレビでチンパンジーと犬が買い物する姿をかわいいかわいい言いながら見てる私がいるわけで、なんていうか自己嫌悪・・・。あぁ、ほんやくこんにゃくが欲しい。ターザンパンツでも動物語ヘッドホンでも可。