新津 きよみ『スパイラル・エイジ』

スパイラル・エイジ

スパイラル・エイジ

スパイラル・ポイント。それは女性の身体の変化が顕著になる三つの曲がり角。その中でも一番重要なポイントが30代後半。妊娠している殺人者、それを匿う不倫を清算したばかりの女、そして不倫相手の妻。スパイラル・ポイントを迎えた立場が異なる三人の女達の心は揺れる。


犯罪小説なのかと思って読んだのですが、女性誌に連載されてそうな女の見栄とエゴの物語でした。結末はちょっと驚いたけど、曖昧にされたままの箇所も多く、読後感はちょっと不満。ストーリーそのものよりも、家族関係が上手く言っているとは言い切れない孤独な40女たちの心の動きに重点が置かれているもんで、まだ私では消化できないということなのだろうと思う。出産の重みも分かんないしな。でもひたひたと近寄ってくる老化というか女としての劣化は、しっかり感じ始めてたりする。あー女やるのは大変だ。