戸梶 圭太『嘘は止まらない』

嘘は止まらない

嘘は止まらない

中央アフリカの西側内陸部にあり三方を砂漠と山で囲まれた、なくても全然構わないような小国、ンゴラス王国。冴えない詐欺師須波がある日パチンコ屋で見つけたヘンテコアフリカン小男は、なんとンゴラス王国の大使だった。須波は昔の仕事仲間早乙女を誘い、ンゴラス王国大使館と不良大使オベンバを使い、大掛かりな詐欺を計画する。女子高生への猥褻行為が原因で国×交通省を依願退職した激安官僚を巻き込み、計画はつつがなく実行されるかと思われたが・・・。

ア、アホくさっ。
激安国家の激安大使って設定が違うだけで、いつもの戸梶ワールド。特別なものは何もありません。ンゴラス大使のオベンバがもー安すぎ。でも何故か愛らしい。バカであればあるほど輝く戸梶マジック。ストーリーはあってないようなもんだし、前編オベンバのエロパワー全開なわけですが、ラストはホッコリ。心温かな気持ちになります。でもアホストーリーの裏には貧困に喘ぐアフリカの国という存在があり、高い給料を貰い欲望のままに生きる日本を動かす官僚たちに対する風刺があったりするのです。なんたって今アフリカブームだし、何気に流行の先端を行く戸梶なんだよなぁ。なんちって言い過ぎー。