- 作者: 永瀬隼介
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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ハードボイルドな探偵物は、結局のところ主人公の探偵の魅力が全てだと思ってる。貧乏はハードボイルド探偵の定番ですけど、警察辞めて4ヶ月ですよ。4ヶ月なら失業保険出るんじゃないの?それに、懲戒免職ってわけじゃないんだろうから、退職金だって出るだろうし、そんな貧乏になるわけないでしょ。警察時代はバリバリの一課の刑事だったわりにはヤクザに知り合い多いし、一匹狼気取ってるわりには元同僚使いまくるし、安易にチャカ振り回すし、イヤな奴に見えちゃう。要するに都合よくハードボイルド的な小道具を持たせただけで、全然カッコよくないのです。ストーリーも展開が片っ端から読めてしまうほど浅い。中途半端な地方都市が舞台であることも重要なポイントなのに、地方都市ならではの閉塞感というか諦観みたいなものも意図してるほど伝わってこなかった。
それから、本気で訓練されたドーベルマンはそんな簡単に飼い主以外の人間には懐かないと思う。ドーベルなめんな。