- 作者: 五條瑛
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
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連作短編集らしき構成なんだけど、最初の2作以降はほぼ一つの話。これって続くのだろうか、全く話が終わってないんですけど。これで終わりだとすればあんまりです。余韻のあるラスト、想像の余地があるラストと言えば聞こえはいいけど、これはほっぽり投げてるだけです。
だがしかし、この前よんだ「上陸」(http://d.hatena.ne.jp/minko/20050607#p3)では、全く萌えどころがなくて不満だーと書いた私なのですが、これは五條ワールド炸裂。30過ぎのオッサンってとこが微妙ではありますが、桜庭を間に挟んで、金持ちのボンボンでルックスは極上の遊び人(仕事は逃がし屋)と、ヤクザの2代目で元ラグビー選手の幼馴染のトライアングル関係ですよ。ウホッ描写があるわけじゃないんだけど、やっぱり漂う淫靡な空気。桜庭がまた苛めてやりたくなるタイプで、鉱物シリーズの葉山的ポジションなんですよ。ということで、多分、物語が終わってなかろうがなんだろうが、お嬢さんたちには何の問題もないのだろう。いろんなパターンの物語後を想像できると考えれば、むしろ歓迎なラストだったりするのかもしれない。そういう意味で、非常にオタ向けの物語です。
うん。俺、檜林萌え。