『エンジン』第9話

今週は大して物語が進むわけでもなかったし、最終回に向けての繋ぎでしかない回だったな。一応、明がメイン扱いだったんだけど、虚言癖と女優の隠し子という結構スゴイ設定をほとんど生かしてなかった。狼少年状態のせいで、施設にレーサーがいたことも信じてもらえない→本当だって証明したい→あの時の約束忘れてないよね? これを描くための設定だったんだろうけど、これまでそれほど虚言癖が描かれてたわけでもないし、次郎が表彰台に立ったからといって、明の心の問題が解決するわけではないわけだし、結局、次郎に決意させるためのステップってだけなんだもん。どう考えても一番なんとかしてあげなくちゃならないのは明だと思うんだけど。ひとりひとりの問題を描ききれないのなら、こんなに子役を使うことなかったんじゃないかなぁと今更ながら思う。


来週は大人のドロドロした人間関係が描かれるわけですかね。私服なんだか就職活動服なんだか分かりませんが、ピンクシャツに緑ネクタイとかなりこだわりのあるファッションセンスに加え、好きな女とお茶する時にはパフェを食うという、新たな一面を見せてくれた元一郎さんと、大嫌いな出戻り男が復帰することを知り、商売道具に当たり散らすという相変わらずな菅原さんが、次郎を陥れようとしちゃったりするわけですかね。まぁどっちも根底には次郎の人間性に対する嫉妬(ちょっぴり憧れ)みたいなもんがあるんだろうけど、直接の動機は女絡みだったりしそうな感じが漂ってまして、大人ってイヤよね。
残るは2話。来週こそは、<チームイチノセ>メインでありますように。
あと、今日のEDから受ける印象だと、やっぱり次郎は死にそうな気がする。