- 作者: 鳥飼否宇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/04/20
- メディア: 単行本
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酔った。それも悪酔い。予想を裏切る展開で、物語が繋がっているのかいないのか構成ははっきりしないし、気がついたらSFになってるし、最後は異世界の物語だし。こういうのをシュールって言うの?
相変わらず幻想的な雰囲気作りは上手いです。というか、今回ストレートすぎ。デビュー前から業界で話題の覆面バンドのデビューステージ、全くジャンルの異なる4人の前衛芸術家が集う発表会、人口80人の島で行われる覆面イリュージョニスト(これはそのまんま覆面)による大掛かりなアート、とまぁズバリなシチュエーションの中、起こる犯罪は本格の王道。一応の決着はついてるけど、モヤモヤ〜とした感覚が残るなぁと思ったらいきなりSFですから。それもギャグ交じりの。こういう設定考えるのってすごいセンスだと思う。素直に尊敬。ものすごいバカ設定で、それでいて陰惨。そして壮大なラスト。でもイカ。気持ちわるいなほんと。かなり路線が定まってきた感じですね。ダークでドライでポップな感じ。大好きです。