誉田 哲也『春を嫌いになった理由』

春を嫌いになった理由(わけ)

春を嫌いになった理由(わけ)

26歳プータローの瑞希は、テレビ局のプロデューサーをしている叔母に頼まれ、いやいやながらも番組出演者として来日する霊能力者の通訳をすることになった。ロケ中、霊能力者の言葉通りに白骨死体を見つけてしまったロケ班一行。なんとか放送の許可をもらったものの、本番中、霊能力者が発した言葉は「殺人犯がやってくる」というものだった。


全然共通性のなさそうな3つの視点で進むの物語を、上手く一つに繋げたな。読んでいて、なるほどねーと思ったわけですが、根本的なとこは単なる偶然・・・なんじゃないか?
白骨死体は何故全裸だったのだろうか。殺人犯は結局だれと闘ってたことになるのだろうか。ちょこちょこっと?と思うところがあったりするんだけど、結局のところ瑞希が成長する物語だから細かいところは気にする必要もないんだろうということにする。ミステリーというよりファンタジーだし。
常々、こういうFBIの捜査にも協力する超能力者が未解決事件の謎に迫る!みたいな番組を見ていて、胡散臭いなーと思うわけで、瑞希が「やらせ」かどうかで疑心暗鬼になる気持ちに共感。まぁ胡散臭いと思いながらも結局いつも見ちゃうんだけど。