戸梶 圭太『クールトラッシュ 裏切られた男』

クールトラッシュ 裏切られた男 (カッパノベルス)

プロの強盗鉤崎は、3人の同業者と組んでパチスロ屋のアガリを狙った強盗を企てた。成功したかと思った矢先、裏切り者が現れ金を持ち逃げされてしまう。鉤崎は裏切り者から金を取り返すことができるのか！？ソリッドでクール、なのにファニー。疾走感溢れる、新世代の犯罪小説！（裏表紙より）

ファニーて・・・。狙ってこういうコピーつけたんだと思うけど、恥ずかし。
書き下ろしってなってますけど、ほんとノベルスの書き下ろしって感じ。いい意味でも悪い意味でも。例えば、キオスクとかの回転する文庫棚かなんかに置いてあって、戸梶を全く知らない人がたまたま新幹線に乗る前に手にとって車内で読んでみてりしても、荒唐無稽だなー、アホだなー、汚いなーとか思うぐらいで、全然問題なく読めそう。暇つぶし程度なら充分誰でもイケるっていうか、もしかしたら面白いとか思ってくれる人もいるかもしれない。異常に狭いと思われる戸梶の部屋（戸梶ファン）の窓を開けたぐらいの意味があるかもしれない。ちょっとのぞいてみようかな〜とか思う人が出るかもしれない。それがいい意味。
で、悪い意味のほうは、こんなの戸梶ファンとしては鼻くそ程度の作品だということ。こんな地味なの読まされても、痛くも痒くもないですよ？みたいな。みたいな言うな。
まー、少しでも戸梶人口が増えてくれれば、もっと出版してくれるかもしれないので、たまにはいいけど。
ラストページに、また会いましょうみたいな英文があるのですが、これ映画っぽくね？みたいな感じでカッコつけてみただけ？それとも続編も書いちゃうつもりなのかな・・・。