ジョー・R・ランズデール『人にはススメられない仕事』

人にはススメられない仕事 (角川文庫)

人にはススメられない仕事 (角川文庫)

ハップ&レナードシリーズ。ハリケーンに家をぶっ飛ばされたハップはレナードの家に居候しながら、夜毎クラブの用心棒をしつつ過ごす日々。愛するブレッドとの仲も着々と進行中。そんな時、ブレッドの娘で売春婦のティリーが、ボスからひどい目にあわされて逃げたがっているという情報を持った怪しげな二人組が現れる。ハップはブレッドの為に、レナードは(諸々の事情があって)ハップの為にティリーを助けに合法非合法取り混ぜた大量の武器を積んでギャングが牛耳るフーティ・フート、さらにはメキシコへと向かう。あーこれを読んだらしばらく続きが読めないよー!と思いながらもぐんぐん読みすすんでしまう。だっておもしろいんだもん。より一層、口汚くなってるブレッドと最初は3人で始まった旅なのですが、行く先々でどんどん仲間(というか旅の道連れ、半分脅して)が増えていく。しかもみんなナイスキャラ。ハップの感傷的楽観主義が目立ってきてるな。でもそれは悪いことじゃなくて、腕っ節は強いし射撃の腕も一流だけどでも冴えない、そして憎めないってハップの魅力がさらに増してます。そして、それと比例して現実主義者レナードの頼りになるっぷりも増してると。うーいいなぁこのコンビ。下品さは相変わらずですが、もはや慣れてしまってる私。チン○コとかキ○タマとかオ○ンコとか普通に思えてしまうのってどうかと思う。好きだけど。そして、何よりもこの作品でいーーーーーーーっちばん素敵なところは、レナードに息子ができたこと。これがかわいいんだ。こういうなにげない要素があるからこそ、このシリーズが好きなんだと思った。