矢野 龍王『極限推理コロシアム』

極限推理コロシアム (講談社ノベルス)

極限推理コロシアム (講談社ノベルス)

第30回メフィスト賞受賞作。あーやっちゃったーって感じ。二つの館にワケも分からず集められたそれぞれ7人のプレイヤー。ゲームの主催者は「それぞれの館で起きる殺人事件の犯人を両方とも当てろ」という。ただし、もう一つの館より早く当てなければならない。二つの館の連絡手段はパソコン電話のみ。当てれば1千万円、間違えたら待っているのは死。というかなり魅力的な設定。でも終わってみればおもしろかったのは設定のみという凄さ。一応それぞれの登場人物にプロフィールとして仕事が設定されているんですけど、全くもって意味なし。しいて言えば帰国子女ぐらい。なぜこのメンバーなのかも意味ないみたいだし。二つの館で起きる殺人事件、の割には片方側しか描かれてないし。ヒントとか与えられてるのに、その結果は・・・・・・・・そんなことかよっ!て感じだし。全く盛り上がらない。謎解きしようとしながら読んだら落ち込むな、絶対。読んでる途中ホントに綾辻はすごいんだなぁとなんども思いました。なんとなく綾辻作品のあれとこれが思い出されたんで・・・。これ、映像化されるんですよね・・・。大好物な柏原崇が多分主役をやるんですよね。途中から頭の中でカッシーに変換して読んだらちょっとだけおもしろかった。ごめんなさい。