ミネットウォルターズ『氷の家』

氷の家 (創元推理文庫)

氷の家 (創元推理文庫)


ああ、これは私が思う英ミステリーです。先日読んだ「女彫刻家」がとてもおもしろかったので勢いで読んでみたものの、普通でした。ある屋敷の「氷室」から死体が発見され、その屋敷では3人の女が隠遁生活を送っている。使用人夫婦には過去があるらしい。死体の身元がハッキリせず、何年も前に失踪した屋敷の女主人の旦那なのでは?と疑う刑事。やがて明らかになる事件の真実は・・・。ダラダラ読んでいるうちに終わってしまったという感じ。好きでダラダラ読んでいたわけではなく、特に盛り上がるところもなければ惹かれるところもないので単調に読んだということです。それでも、終盤の展開は納得のいくものだし、上手いなと思います。後味も悪くないし。この作品がデビュー作であるのですが、この作者初体験がこの作品でなくてよかった。これを先に読んでいたら他の作品を読もうとは思わなかったかもしれないし。このまま読まなくなってしまうのももったいないので、あと何冊か読んでみようと思います。