石田衣良『LAST』

LAST

LAST

直木賞受賞第1作。「崖っぷちの人間をダーク&ビターに書きました。ぼくの別の顔に震えてください。」作者のお言葉。全てタイトルに「LAST」がつく短編集。小説現代に書かれたものです。闇金に借金かかえた人や、仕事を首になりホームレスになった人、家計が苦しくて援交する人などなどありがちな設定ではあるものの、気がついたら一気読みしてました。直木賞作品が中学生、ヒット作のIWGPも10代の話だったので、ここらで大人向けな物を出そうかな、と思ったのかはわかりませんが、後味は少し苦めかも。
日頃から戸梶や新堂みたいなのばっかり読んでいるあたしとしては、『んなもん、崖っぷちでもなんでもねぇ!』と思ってしまうレベルの落ちっぷりではあります。テレクラの話(LASTCALL)が一番好き。これだけは救いがないと思ったから。
あ、IWGPの続編買わなきゃ。この人は、ダークな方面向いてない。それなりに共感できるし、なんとなく空を見上げたくなるような気分にさせてくれるIWGPみたいなものを書き続けてくれればいいと思ったりしたり。だってたまにはそういうものも読まないとまずいでしょ。バランス的に。