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当初の上演スケジュールでは藤田俊太郎さんの演出には興味があるものの他作品との兼ね合いで(エリザベートと桜の園とチェーザレと公演期間どん被り)諦め、事情が重なり成河さんが代役として出演することとなったもんで慌てて四方それぞれの席の確保に走り…
感想を書こうか、書いていいものかどうか悩んだのですが、こんな時であっても、いやこんな時だからこそ、一人の強く聡明な女性が自分を取り戻し素敵な王子様との幸せを手に入れる真っ直ぐな物語は暫しのあいだ現実を忘れさせてくれたし、幸せな気持ちにさせ…
わたしはオールメール=蜷川幸雄の人間であり、ロミオとジュリエットが嫌いな人間でもあるのですが、『ジュリエット役・柄本時生』このあまりにもあまりなパワーワードにはどうしても抗うことが出来ず、ていうかめちゃめちゃ楽しみにしてましたw。 脚本で参…
高橋一生が2016年以来3年半ぶりに舞台に出演。演じるのは極悪非道のド悪党って時点で楽しみすぎるのに、演出が藤田俊太郎だってんでメーター振り切れるほど期待しまくりでしたが、期待しすぎちゃったかなぁ・・・・・・可もなく不可もなく、という感じでした…
1988年に音楽座の旗揚げ公演として上演され、以降も継続的に上演されていた、主演の井上芳雄さん曰く「日本オリジナルミュージカルの傑作であり宝物」である作品だそうですが、わたしはミュージカルを観るようになってまだ日も浅く、音楽座という劇団?の名…
菊之助さんが上演を熱望されていたという歌舞伎版「風の谷のナウシカ」の幕がついに開き、観劇できる日を心待ちにしてるところへ聞かされた菊之助さんの怪我により昼の部は中断のまま終了、夜の部は休演のニュース。瞬時に猿之助さんのことが思い出され血の…
野田地図作品は過去に数作(歌舞伎作品を除くとオイルとキルとエッグ)観たことがあるのですが、とにかくもう「わからん!」でして、わたしの知性・感性では到底太刀打ちできないと判断し、今では遠巻きに見ているだけなのですが、今回はQueenの楽曲を元に作…
初めてのダンスオブヴァンパイアはとてもとても楽しかったー!。回によって出来に差があったりしたもんで(特にわたしのお目当ての役者に)観てる最中はいろいろと思うところはあったりしましたが、最後に踊ることで毎回「楽しかった!」で終わることができ…
もう12年も前のことなのに、蜷川幸雄演出のカリギュラの印象があまりにも強く、そんなつもりはないものの(むしろそれはしないようにしようとすら思ってた)そこかしこで長谷川博己のケレアや勝地涼のシピオンが思い出されてしまい、自分がどれだけ蜷川作品…
市川猿之助さんがオグリと演じるバージョンと、中村隼人さんがオグリを演じるバージョンの両方を見ましたが、これは主に今回外部の役者としてスーパー歌舞伎に初参加・初出演なさった髙橋洋さんについての感想になります。 舞台の上に立つ髙橋洋さんを拝見す…
これまでこの作品を観てみたいと何度も思ったことはあるのですが(特に2011年、馬場徹さんがヘルベルトを演じた時は是が非でも観たいと思った覚えがあるのになんで観なかったんだっけか?)、今回が初めての観劇です。 ようやっと観ることができた理由、それ…
この企画が発表された時から楽しみで楽しみで仕方なかったものの、初日を終えたあと台風がやって来て、翌日はマチネ・ソワレ共に休演となり、わたしがチケットを取っていたそのまた翌日のマチネ公演もどうなることかと心配していたのですが、開演時刻を1時間…
2015年公演にルキーニ役で尾上松也さんが出演するということでその時初めてエリザベートを観たのですが、松也ルキーニもWキャストだった山崎育三郎さんのルキーニも「物語の外」にいるように見えて、だからそれがルキーニの在り方であり役割だと思っていた…
古田新太と池田成志が実質W主人公で高田聖子が敵役とくればそれだけでもう貰ったも同然で、そこに1年以上続いた髑髏城の七人でそれぞれ輝きを見せた早乙女太一と清野菜名と須賀健太が喰らいつくときたら間違いない!と思っていたわけですが、うーーーーーー…
素晴らしかった!ただただひたすらに素晴らしかったです!!。上演が発表されケリー・オハラさんが出演すると知った瞬間「観たい!」と思ったもののチケット料金が予想よりも結構な高額で一度は諦めましたが、発表された追加キャストに「大沢たかお」の文字…
三谷幸喜作・演出による新作歌舞伎。タイトルは「つきあかりめざすふるさと」と読むそうです。読めない・・・。「風雲児たち」という漫画の存在は以前三谷さんがドラマ化した際に知り、それを今度は歌舞伎にするということで、勤勉なオタクを自称するわたし…
相葉裕樹さんがアンジョルラス役で出演するということで前回(2017年)公演で遅ればせながらわたしもレミゼの扉を開いてしまったわけですが、ほんの少しは作品に対する理解度が上がったせいか前回よりもあっという間に終わってしまった感が強いです。前回は…
素晴らしかった。最高だった。それしかない。初演の評判を受けてかかなり早い段階でチケットは売り切れ状態で立ち見も出て連日満席のなか、三浦春馬を筆頭に日本版キンキーブーツカンパニーの成熟っぷりをまざまざと見せつけられた再演でした。もうね、完璧…
昨年暮れに体調不良で舞台を全公演休演した相葉裕樹くんの舞台復帰を見届けてまいりました。 稽古中に「全公演休演する」と発表され(「降板」ではなく「休演」扱いだったのは演じる役がWキャストで、もう一人の方が全公演を演じるからという理由なのかな?…
東山義久と海宝直人という個性・魅力が全くと言っていいほど異なる二人がダブルキャストとしてイヴ・サンローランを演じるということで、「二人を見比べる」という目的9割で両バージョンのチケットを取りました。繰り返しますが全くタイプの違う両者が同じ役…
これはもう、キャスティングの勝利だな。2013年に「ヘンリー四世」でハル王子を演じた松坂桃李が6年経って名君と名高い「ヘンリー五世」としてこの劇場に戻ってきた。この事実が全て。『あの』ハル王子が『この』ヘンリー五世になった。これがもう直結してる…
トルストイの「戦争と平和」を原作とし、ロックやEDMといった音楽を取り入れ全編を歌で綴り、劇場全体をレストランのように作り変え観客を巻き込み、トニー賞で最多12部門ノミネートされたことで話題となった作品の日本初演ということで、それはそれは楽しみ…
しっかり感想を書く時間を作ることができないので今年は感想を書かなくてもいいかなーと思ったものの、未来のわたしのためにこれだけは書き残しておきたい。 『義賢最期』の松也さんがとても素晴らしかった。 この演目を拝見するのはたぶん初めてだと思うの…
注:前もってお断りしておきますが、超長いです。 松下私×柿澤彼、成河私×福士彼というキャストでスリル・ミーが上演されると発表されたあの日から、マイ初日を死ぬほど心待ちにしてました。長かった。その間いろんな舞台を観たけれど、わたしの頭の四分の一…
終わったー!!初めてこの劇場に足を踏み入れた瞬間から今日までクッソ長かったー!。 と、disc3のマイ楽を見終えた瞬間、舞台に対する感想そのものよりももうこの劇場に来なくて済むのだという喜びのほうが先に来たよね。後ろの席の人も終わった直後にその…
わたしにとって「法界坊」はイコール中村屋なので、市川猿之助で法界坊と聞いたときは違和感しかなかったし、その「中村屋の法界坊」にいい思い出がなくって(舞台自体は面白かったのでしょうが、近くにいた強烈な中村屋至上主義の客が心底ムカついて、気持…
日曜の最終公演(Bプログラム)を観劇しました。最後の挨拶で海宝直人さんだったか濱田めぐみさんだったか、すべてのパフォーマンスが作品のなかの1曲でありながらミュージカルそのものを観たような感じ(の濃さ)とおっしゃってましたがまさにそれ。だから…
好きなキャストが何人も出演するので観たいと思ったもののスケジュールが合わなくて前回のタイタニックは観られず、今回が初めてです。評判に違わぬ見事な群像劇でした。巨大豪華客船タイタニック号の物語と考えるとそう多くはないのかもしれませんが、それ…
ある程度予想であり計算ができるdisc1と3に対し、最も未知数(だとわたしは思った)なdisc2ですが、ちょっと奥さん!これ悪くないですことよ!!。わたしはdisc2でランダムスターを演じる尾上松也さんのファンを15年ぐらいやってるので特殊フィルターを装備…
まずは坂東巳之助さんと中村隼人さんという若い二人が座頭として引っ張る作品が無事に完走できたことにおめでとうとありがとうをおくりたい。ワンピース歌舞伎を経験してるお二人なので「ゼロから作品を作る」ことについては、そして「漫画原作の歌舞伎化」…