東野 圭吾『白鳥とコウモリ』

そもそもなんで冤罪のひとは自殺をしたのか。
そこだけが説明不足というか、本当に「警察に殺された」のだとしたらそこにもなんらかの落とし前をつけてもらいたかったところはありますが、久々に歯ごたえのある東野作品でした。

真相が明らかになることで立場が一気に入れ替わるだけでなく、大人たちがそうまでして守ろうとした、守りたかった人物の「真の動機」がどうしようもなさすぎて(気持ち的に)、因果応報にもほどがある・・・が、罪と罰といえば確かにそうなのだろう。