『私の家政夫ナギサさん』第2話

南朋さんが演じる家政夫のナギサさんはハウスキーパーとしてのクラス(能力)的には最高レベルなんですよね?。本来なら夜の10時とかで終わるはずの勤務時間が酔っぱらった依頼人に手を握られ「行かないで」と言われてしまったために朝まで手を握られたまま正座で待機していたのだろうと想像ができるし、疲労もあるだろうし身体の強張りなんかもあるであろうことも想像できるのですが、それにしたって依頼人の母親が現れ隠れてくれと言われたのにトートバックの中身を落として物音を立てるわクローゼットの中に隠れているだけなのに身体が攣るわ、これもしかしてドジっ子キャラなんですか?。

・・・・・・そういうことならむしろ多部ちゃんではなく瀬戸くんの家政夫のほうがいいかな、と思うんですけど。

まあ、今のところは妹も含めメイと母親の関係に問題があることは明らかなので、「理想の母親」をナギサさんに投影し心を許し委ねるようになるメイだけど、ナギサさんは母親じゃなくて仕事として家事を行う家政夫だしおじさんというか「男」なので・・・ってな話になるのだろうと予想するので多部ちゃんでなければ成立しない話であることは理解しているつもりですが、誰が見たって文句の付け所がない「好青年」であり「優良物件」である瀬戸くんの田所だけど、ナギサさんにだけはほんとうの自分を見せられる的な、有能だけどドジっ子家政夫によって好青年仮面がはがされる的な、おっさんずラブ要素は抜きでそっちのほうがよかったのにーとか思ったり。いやおっさんずラブ要素あってもいいんだけど南朋さんと瀬戸くんではイヤ。

ドジっ子の話に戻るけど、今のところナギサさんにそこまでスーパー家政夫感がないもんで、ドジっ子描写がギャップに繋がってないよなーと。ナギサさんの魅力を伝えるための描写というよりも『母親にナギサさんの存在、ひいては「他人に家事を任せた事実」が母親バレしないよう必死で取り繕うメイ』のための描写なんだろうけど、その結果が「おっさんなにやってんだよ・・・(呆)」になっちゃってるってことはやっぱり「わざと」なんじゃないかな?。これはメイと視聴者を油断させるための「わざと」で、それを積み重ねながら最終回では黒一色にサングラスで田所に銃を向けて、なにしてるんですかナギサさん!?と叫ぶメイに「俺の仕事はこれだ。騙して悪かったな」って言うんじゃないかな?。わたしはどうしてもその路線がいいらしい(笑)。

それはさておき、お仕事ドラマというわけではないにしても仕事パートがふわふわしてるのはこれもうちょいどうにかならんかな。仕事よりも合コンのほうがメインであり、連絡先を交換することで田所と直接の繋がりを持つことが今回の主題だとしても、『バリキャリ』には見えないもん。
成績優秀と言われてるのに初回からライバル会社に契約を取られ、打ち合わせでその理由を問われ答えるくだりは到底「主任」のソレじゃないし、それなのに昇任試験を受けろと勧められるとか、ドラマのなかでのメイの評価とわたしの印象がまったくかみ合わない。

つーかだから冨田靖子が不穏すぎるんだって!。支店長が純粋に「同性として」メイのことを買っていて「同性として」引き立ててあげたいと思っているのだとして、そしてそれが「母親からの期待」と重なりメイを追い詰めていくのだとして、それが冨田靖子である理由というか必要性が今のところはわからないんですよ。製薬会社の支店長とくれば吉田羊とか吉瀬美智子とかのイメージじゃん。でなけりゃ真矢みきとか高島礼子とか若村麻由美とか、松下由樹とかさあ、もっとイメージが合致しそうな人がいるのになぜ冨田靖子!?って話なのよ。
これがね、母親役が冨田靖子ってんならわかるんだ。母親のヤバさの質がホラー方面に行きそうだし、冨田靖子の母親と趣里の妹に挟まれるとかそれもう違うドラマになりそうだけど、でもたぶん真っ直ぐ見ていられると思う。支店長という一方ずらしたポジションに冨田靖子がいるからどうにもこうにも集中できなくて落ち着かないんだよなぁ。