『仮面ライダーゼロワン』第10話「オレは俳優、大和田伸也」

病院でヒューマギアが暴走してあわや大惨事になりかけたことで飛電の企業責任が問われていると。その流れで低下した企業イメージを回復すべく映画だかテレビドラマだかを企画し(飛電の副社長がエグゼクティブプロデューサーってことは飛電が100%出資したのだろう)ハリウッドで演技を学んだという触れ込みの俳優ヒューマギアをいっちょ噛みさせようってな話なんだよね?。そこはまあいい。飛電がやるべきことはもっと他にあるだろうとは思うけど、それとは別に企業イメージでありヒューマギアに対する印象を少しでも良くするために動くってことも必要だしね(主役にヒューマギアを『ゴリ押し』したとか別の反感買いそうだけど)。
だからそこで(撮影に立ち会ってることだしと)飛電の社長と副社長が鑑識課員と死体役として撮影に協力するのもまあ良しとしてだな、そこに滅亡迅雷ネットが現れたのならば飛電の社長として、仮面ライダーゼロワンとして、或人が最優先すべきは「滅亡迅雷ネットによるヒューマギアへの攻撃を防ぐこと」じゃないの?。

「滅亡迅雷ネット」の存在はエイムズと飛電だけが知るもので世間的には誰も知らない知られちゃいけないという状況であるならば撮影を抜けるわけにはいかないという言い分もわからないではないけど、「滅亡迅雷ネットによりヒューマギアが暴走させられる」というのは周知の事実であるわけで、であれば「滅亡迅雷ネットが現れました」と言って撮影を中断させ撮影所スタッフ(特にヒューマギア)は安全なところに避難させ、参戦するのが筋じゃない?。だってヒューマギアの暴走により低下したイメージを回復するために映像作品を作ってるのにその撮影現場でまたもやヒューマギアが暴走したりしたらイメージさらに悪くなるじゃん。病院では被害者が出なかったけど今度は出るかもしれないじゃん。そしたらもうイメージ回復どころの話じゃないじゃん。なんなの?或人社長はそんな判断すらできないの?。
あの場に応戦できるのが自分しかいなけりゃ撮影を放り出すことになっても滅亡迅雷との戦いを選んだだろうし、副社長に止められてなければそうしてたかもしれないし、なによりその場にはエイムズが「護衛」としてついていたわけで、だからこんな感じの対応になっちゃったってなところでしょうが、今わたしのなかでは或人に対する不信感がじわじわと育まれているもんで、当初は好意的に解釈できたことがそうではなくなりつつある・・・。

ていうか声優という前例があるから俳優もイケると踏んだのかもしれませんが、相手役がアドリブぶっこんできたぐらいでフリーズしちゃう俳優ヒューマギアってなんなの?。Siriとかアレクサだって意地悪な質問に対し気の利いた答えを返してくれるだろうに(すいません、使ったことないんでそれこそイメージで語ってます)、この程度のアドリブにすら対応できないとかそりゃ大和田さんも「ダメだ」って言うだろうよ。わたしだって言うわ。そんなもんに『社運』を賭けるなよ。

ていうか暗殺ちゃんは大和田さんのアドリブに対応できたんだろ?。暗殺に特化してそのためのラーニングしかしてないであろう暗殺ちゃんに出来たことが俳優としてのラーニングをしたはずのエンジに出来ないってどういう理屈よ。まさか飛電のヒューマギアより滅亡迅雷のヒューマギアのほうが高度なAIを積んでるとでも?(それにしたってアドリブ対応できない俳優ヒューマギアってってな話だけど)。

今のところ俳優ヒューマギアには「(人の)心」がないから台本を読んでるだけの芝居にしかならず、それを大和田さんは不満に思ってるって話だよね?。それ寿司を握る魂がないと言ってた一貫ニギローの時と同じことじゃない?。ニギローのときは大将の魂を象徴する「天空真心握り」が出来ず心が折れた弟子たちに対し「機械は心がないから折れようがないもんな」ってんで大将が歩み寄ってくれたことで決着したけど(弟子のなりて(人間)がいないんだからヒューマギアで我慢するしかないという現実問題もあったし)、今回はその「心がない」ことが俳優・大和田伸也にとって問題となっているわけで、そんなに間を置かずに同じような話をやるからには前回とは違う着地点を用意してるのでしょうし、そのために暗殺ちゃんとの絡みがあったのでしょうが、そもそもの話として「俳優ヒューマギア」が必要だとは思えないというか、わざわざヒューマギアを使わずとも人間の俳優を使えばいい、むしろそっちのほうがいいだろとしか思えない時点で寿司職人回とは違ってこの話がどうなろうとどうでもいいかなーってなっちゃう。


で、不破さんと刃さん。
なんか突然「将来的に戦い合うことは決まっているけどそれまではお互い自分の信じるもののために共闘しよう」という関係性になったけど、動画漏洩の“犯人”でありその目的は“飛電を陥れること”であり、それはZAIAの人間であるからであると告白した刃が不破さんに「なぜ助ける?」と聞くのはわかるんだけど、不破さんが刃に「あの時なぜ助けた」と聞くことがまずおかしい。あの時点では不破は刃の「エイムズの同僚」であるわけで、助けるに決まってるというか助けないほうがどうかしてるじゃん。エイムズは戦闘の結果の重傷者を放置するのが当たり前のゴリゴリ組織だったりするんですか?。
なんとなくカッコいいこと言ってる気がするし、実際このときの不破さんカッコよかったんだけどさ、でもちょっと考えると「貸し借り」として成立してませんよね?ってなるんだけど。
ていうか不破さん・・・俳優ヒューマギアの護衛として撮影を見てるときは松葉杖ついてたのに、刃さん助けて「その時は俺が勝つ」とキメたときにはどっからどうみてもピンピンしてたんだけど、病は気からの典型ですか?それともこのときはアドレナリン出まくってるから痛みを感じなかったけどあとから「イッテエエエエエエ!」ってなるやつですか?w。