『仮面ライダーゼロワン』第7話「ワタシは熱血ヒューマギア先生!」

今回の話で滅亡迅雷ネットによってマギア化されるのは「シンギュラリティに達したヒューマギア」であることを或人と不破が『知った』わけだけど、マギア化した以上破壊しか手段がないのはそれとして、そのまえに或人がすべきことは自身が社長を務める飛電インテリジェンスのヒューマギアが「シンギュラリティに至らないようにする」ことなのではなかろうか。
これまで或人はヒューマギア暴走の原因が「滅亡迅雷ネットにある」ことを知ってはいたものの「どのヒューマギアが狙われるのか」は判らなかった。それが解ったならばまずその対応をすべきだよね。いや、しなければならないだろう。ヒューマギアが「人間のために」ラーニングを重ねることで自我が芽生えることそれ自体を(或人が)否定することはできないとしても、自我が芽生えた結果滅亡迅雷ネットに狙われマギアとなり人間を襲ってしまうというのならば、そしてそれを未然に防ぐ手段があるならばそれを実行するのが社長であり企業の務めだろう。

ってところで刃さんが今回初登場の「暗殺ちゃん」を拉致って(今のところ正義側であるはずのエイムズの手際が良すぎて笑うわw)データを書き換え手駒にした?ことが活きてくるのかなぁ。エイムズ的には、というか刃さんとその背後にいるイケメンチェス野郎としてはデータ集めのためにも今しばらくはこのまま暴れて欲しいってのが本音だろうし。

でもヒューマギアぶっ潰すマンがいるわけで、自我を持つヒューマギアが存在すると知ってしまった以上不破さんが黙ってるはずがないわけで、これまでは「マギア化したら破壊しかない」ということを「そういうもの」として受け入れてきたもののそのヒューマギアたちは「自我を持っている」ことを知ってしまった或人との衝突は避けられないだろうなぁ・・・・・・とか考えてたら『これまでと同じく破壊一択』で終わってしまってポカーン。

「ヒューマギアが自我を持つ」「マギア化するのは自我を持ったヒューマギア」という新たに判明したことは或人にとってさしたる影響を及ぼさない事実なの?。或人がどういうつもりで「ヒューマギアは人類の夢」と言ってるのかわかりませんが、その夢の中で「自我を持つヒューマギア」はどういう位置付けになるの?。


それはこれから描かれるのだとして、今回の「熱血教師ヒューマギア」の話、これ自体は首を傾げることばかりだった。
部活動に対する生徒たちの気持ちに応えるべくヒューマギアが熱血化したとして、その結果「学校が決めている部活動の時間規定を破る」「そのせいで勉強する時間が削られると保護者からのクレーム」という事態に陥ってるわけで、これはヒューマギアとか関係なく人間がどうにかしなければならない『問題』だよねえ。勝ちたいと願い、そのためにたくさん練習することを望むバスケ部員たちの気持ちはわかる。でも部活動の終了時間が決められているならばそこは守らなきゃならないし、親の主張も尤もなわけで(学校に押しかけてヤイヤイ言うから「クレーム」という印象になるけど、決められた時間を越えて部活動をしてることで本来あるはずの勉強時間が削られてることは「確かな事実」なんだろうし、そりゃ親は「時間外練習をやめろ」と要求するわなと)、じゃあその問題をどう解決するのか?と思ってたのに『熱血教師コービー』はマギア化により破壊されたけど新しい『新人顧問コービー』と共に部員は次の大会での勝利を目指します!って、なんの解決にもなってないじゃん。親はこれ認めてんの?と。
部活動の顧問という“余計な仕事”をヒューマギアに担ってもらってる立場の佐藤先生的にはリセットしたのと同じ状態になったようなもんだろうからとりあえず結果オーライってとこだろうけど、初代コービーがなぜ「決められたルール」を守らなかったのか、なぜ「リセットを拒むような言動をしたのか」、そこを明らかにしないならまた同じことの繰り返しになるかもしれないのに。