『仮面ライダーゼロワン』第1話「オレが社長で仮面ライダー」

初回にしてはとてもわかりやすい。世界観から始まって主人公がどんなやつでどんな理由でライダーになって戦うのか、敵はどんなやつらで何を目的にしてるのか、そこいらへんが非常に分かりやすくて見やすいわー。初回の内容そのものについてはあれはなに?これはなに?と疑問に思うところないもん。
エグゼイドの脚本家だという先入観から「お笑い芸人志望」の「社長」だという主人公の設定に不安しかありませんでしたが、みんなを笑顔にしたくてお笑い芸人を目指しているものの支配人から才能ないよとクビを言い渡され、それでもその支配人・金田明夫(の夢)を守るために余計なことなど考えずに『変身』し、自分が戦った結果守ることができた人々の笑顔を見て「こういう笑わせ方もあるんだ」って、なにこの子いいこー!ってなったし。

まあ金田明夫のウィンクが全てを持っていったわけですが(笑)。さすが明夫いい仕事するわ(笑)。

でも観客が笑ってくれたのを思い出して満足してるカットと乗っ取りに抗ってるカットを入れながら、完全に乗っ取られて人間を襲わされたきんに君ヒューマギア・腹筋崩壊太郎(誰がこの名をつけたw)やそれを止めようとして戦闘員にさせられたスタッフになんのフォローもないのは心が痛む。

「いずれ乗っ取られる」ことがわかってるからその対抗策として「仮面ライダーゼロワン」になるためのシステムを作ったってな話なんで、乗っ取られたものを元に戻す、または強制終了を含めリセットするのではなく乗っ取られたら倒すのみ・・・というスタンスなのだとしても(飛電是之助個人の考えではなく或人も含め社会全体が「そういうもの」だと認識してるのだとしても)、倒しても“チップ”とか“メモリ”みたいなものさえ回収できればもう一度造ることができる・・・・・・だとそれはそれでどうなんだ?って気もするから、倒したあとそのチップに触れることでわずかな時間だけどほんとうは人間を襲ったりなんてしたくなかったという残留思念を或人が感じ取るとかさ、そういうのはあってもいいのにとは思うかな。

まあヒューマギア暴走の背後に何者かの関与があると知らないからこそ戦えるというところはあるだろうし、人間のために造られた存在でありながら人間を襲うように仕組まれた挙句破壊されるヒューマイドってのもソソる設定ではありますが(この先ヒューマギア目線の回とかあったら泣くかも)。

ていうか、初回でどんな役だか判ると煽られていた西岡徳馬山本耕史が共に死んでるという設定にはマジかー・・・となりましたが、ヤマコーさんヒューマギアかよ!?。え?だってヤマコーさんって主人公の父親でしょ?。ヒューマギアって生殖能力あるんだ?。それとも西岡徳馬(人間)の息子は山本耕史(人間)で、或人が幼児の時に母親と共に山本耕史(人間)は死んでしまい、山本耕史(人間)を模して或人の父親として造られたのが山本耕史(ヒューマギア)だとか?。
子供番組でその設定が許されるなら或人もその時脳死となり、脳を人工知能に変えて(そのことを本人には教えずに)生きてきた・・・なんて話も可能性としてはなくはない?。

その根拠というか「ん?」と思ったことがあって、暴走した腹筋崩壊太郎は金田明夫狙いでその邪魔をしない限り或人のほうに気を向けることはなかったような気がするのよね。「人間を襲え」とインプットされているのに明夫は狙うけど或人は狙わなかった、ということであるならば、そしていかにもサイコパスな敵の兄ちゃんには別のヒューマギアが襲い掛かろうとしてたのは、暴走ヒューマギアから人間を守ろうとしている仮面ライダーは実は特別製のヒューマギアで、ヒューマギアを暴走させ人間を襲わせている滅亡迅雷の二人は実は人間だってな可能性もあるのではないか、と。


いずれにしても或人の記憶では父親はあの時死んだのでしょうが、ヒューマギアならば再生して敵となって或人の前に現れるパターンも十分ありえそうですよね!なんならラスボスですよね!楽しみすぎてやーばーいー!。