『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第10話「無敵のカウンター」

ちょっと聞くけどバンバとトワの兄弟はどこに住んでんの?。里を出てから一般社会のなかでそこそこの年月生きてきたわけだからどこかに「住処」があるだろうし、5人で戦うことになったからといってコウたちと共に暮らす必要はないから「別居」というスタイルでいくこと自体は構わないんだけど、そこにコウたちは住めないの?。というのもコウたちが龍井家に居候している理由がわたしにはさっぱり見えてこないからなんですよ。

“人外”の戦隊が一般人のお宅に住み着いてるという設定でパッと思い浮かぶのはゴセイジャーだけど、ゴセイは博士の研究を手伝ってる感がちゃんとあったのに対しリュウソウジャーはなにもしてないどころか研究材料を下敷きにしてカレー鍋だっけ?やってたりと邪魔すらしてるようにしか見えない。アスナがゲストと出会うキッカケであり“アドバイスを聞いて動こうとするもドジった結果が大成功で「狙い通りだもん!」”というバトルのオチに繋がる輪投げ、てっきり日用品や食料品の買い物をしてそのレシートで輪投げができるってんでやりましたってことかと思ったけど賞品のお菓子一年分以外荷物らしきものを持ってる様子もなかったし、マジでなんの名目で居候してるのかと。

尚久さんは騎士竜の研究をしてるわけで、コウたちはその騎士竜を作ったリュウソウ族であるわけで、尚久さんにしてみりゃ研究材料が向こうからやってきてくれたようなもんだろうし、加えて孤独な娘の「友達」としての価値もあるわけだから居候はむしろ歓迎でいつまでいてくれてもいいよーってなところだとしても、バンバとトワが別に住居を構え自力で生活しているのならばコウたちが龍井家の好意をいいことにお肉食べまくってんのはどうなんよ?と思うよなぁ。これからもなにかあるたびに龍井家に集まるんだろうけど、例えばそれが1DKのアパートであるとしても、掘っ立て小屋みたいな家だとしても、バンバとトワん家があるならそっちに集まれよと、わたしはそう思うんだけど。

という設定の話もだけど、前回に続き今回もバンバとトワの騎士竜抜きのスリーナイツってなんなの?。スリーナイツで倒せるんだからファイブナイツにならなくてもいいでしょ?ってか?。まだロクに五人で戦うことの気持ちの面での意味も戦力としての価値も示せてないというのにあと数話で追加戦士が入ってくるとか正気かよと(しかも絶対使いこなせない設定モリモリの)。

つーかこれが一番理解できなかったんだけど作戦会議やるからって呼び戻されたのに大人しくしててと言われたもんだから公園でプンスカするアスナを心配してくれるのはティラミーゴではなくアンキローゼの役目じゃねーのかよと(ティラミーゴは可愛い。ティラミーゴは悪くない)。別に言葉を話さなくてもいいじゃん。リュウソウジャーと騎士竜って「対」の関係性なんじゃないの?「私の騎士竜」なんじゃないの?。

森くんを痛めてる片手で引き上げるどころか空高く放り上げ落ちてきたところをお姫様抱っこで受け止めるわワイズルーに「お前のその澄ました顔、泣きっ面に変えてやる!!」と言い放つわ、アスナ脳筋イケメンっぷりは最高だったのに、なんでそこにアンキローゼが絡まないのか、絡ませないのか、つくづく残念。

ゲストの話もアスナとの出会いから(ノリノリでナンパ野郎を演じる高田くんww)名前を名乗りあう流れ、そしてマイナソーを生みだした理由、その事情を知るところまではこれまでの話と比べて雲泥の差といっていいほど「ちゃんとした話」だったけど、森くんが自分のせいで絵が描けなくなった友達のために「できることをする」と決意するだけじゃ弱いと思うんだよなー。大人目線だと相手に受け入れてもらえないかもしれないことも含めまず決意することが大事だし、たとえ受け入れてもらえなかったとしてもそれでも決意したことで何かが変わると思えるけど、子供に見せる番組であることを考えるともうちょっと明確な「希望」が欲しいかなと。

森くん自身まだなにができるかわからない状態だろうから具体的になにができるか?ってところまで踏み込む必要はないけど、できることをするっつって川村のところに走っていって、アスナの場所からは何を話しているかはわからないけど向き合う二人を見て「あの二人ならきっと大丈夫」ってところまで描いて欲しかった。それをせずにドッキリというコメディ(面白くなかったけど)描写で終わらせるセンスってかノリがわたしは好きじゃないんだよなー。