『風が強く吹いている』

はー、終わってしまったー。
でも寂しさはない。むしろ晴れやかな気持ち。

藤岡の区間新がカケルに破られるくだりは思わず某逆転したと思ってドヤ顔でインタビュー受けてたら直後に20点も差をつけられ負けた人のことを思い出してしまい、藤岡さん・・・マジ王者のメンタル・・・!などと思ったりしましたが、ラジオを握るハイジ父の手やゴールに向かって走ってくるハイジさんを見て状態を察するカケルや、それからCパートでワンカットだけ映るハイジさんの脚の動きなどなど最後までちょっとした動きや表情で気持ちや状態を描写する、言葉(台詞)という手段を使わず画でそれを伝えてくれて(“キングが就職できるまで”についてはむしろ語ってほしかったけど)、いいアニメだったなという心地よい満足感に包まれ・・・・・・・・・・
てなーい!。ニラの嫁はいいとして、子供たちに柴犬感ないじゃないかーーーーーーーーーーーーーー!!なんでみんな嫁似なの!???。

ニラはどうやって大手町までやってきたのだろうか?という疑問はさておき、ジョージ(かな?)にサラッと酷いこと言われつつwモフモフされるニラがニラの可愛さ集大成!!!と言わんばかりの入魂作画だったところまでは最高の柴犬アニメだったのに、8頭も生まれたんなら1頭ぐらいニラ似の赤柴カラーの子が生まれてもいいじゃないかーーーーーーーー!!!(原作好きなので一緒に見ていた母親が「ニラの子じゃないんでしょ」とクールに言い放ちやがりまして、それ言っちゃダメなやつ!!w)。

テレビ中継画面そのもののような箱根駅伝の様子は放送局ならではのリアリティだったけど、10人が走るレースの描写は期待してたようなものではなかったというか、前半の濃度と比べて(神童の風邪を筆頭に演出的に盛り過ぎ感はあるものの)サクサク進んで終わってしまった物足りなさが残りますが、まるでハイジさんのようなカケルの「なあ、走るの好きか?」で、ハイジさんからカケルに繋げた寛政大学陸上(駅伝)部の襷が、カケルからまた有望な後輩へと繋がるのだろうという綺麗な終わり方には満足です。
キャラとかストーリーがどうとかでなく(原作好きなんでそこはもともとそうだし)物語に対するアプローチの仕方であったり表現の仕方であったり、そういうところがとても好みに合うアニメでした。