古野 まほろ『終末少女』

終末少女 AXIA girls

終末少女 AXIA girls

慈悲深き
本格の神よ、
異形の懺悔(トリック)と
祈り(ロジック)を聞き届けたまえ。
まほろは使命を果たせり。


法月綸太郎さんのこの帯文を書店で見た瞬間、なんともいえない笑いがこみ上げ、それを堪えることができず、そのまんまの顔でお会計してもらいました。店員さん・・・わたしのこときもちわるいひとだと思ったんじゃないかな。それぐらいヤバイ顔で笑ってたと思います。いやだってこんなのテンション上がって笑っちゃうでしょ。

で、そのテンションは読み終わるその瞬間まで持続してました。いやあ・・・女子高生×触手最高だね!。「月光ゲーム三十周年記念作品」と銘打つだけあって(なんでまほろが月光ゲーム三十周年記念作品を書くんだ?という疑問はさておき)真っ向勝負のド本格であり「言葉」をテーマにした作品としても、さらに百合あり異種間恋愛ありと盛りだくさんでとても読み応えのあるものですが、触手に襲われる女子高生しか残らねえ!。それだけでお腹いっぱいすぎて読み返す気力なんて残ってないよ!(すべてわかったうえでそれこそ付箋と蛍光マーカー片手に読み返さなきゃならないやつだけど)。