『いだてん~東京オリムピック噺~』第8回「敵は幾万」

最初から最後まで泣きっぱなしであった。物語の面白さとしては四三と弥彦の対比が効いてた前回のほうがあったように思うけど、今回はドストレートに涙腺に訴えかけてくる場面の連続で、泣いてるうちにあっという間に終わった感。

1500円を集めてくれた友情に泣き笑いし(四三と実次の会話にアテレコする野口君たちを見て居酒屋店員にアテレコするムロツヨシ戸田恵梨香を思い出したんだけど、そこまで目新しい描写ではないもののここまで記憶に新しいうちに二度続くと「まさかの大石静宮藤官九郎でネタ被り!」感がある)、(洋さんのお母さまである大竹しのぶの男前采配含め)走る四三の気持ちをしっかり分かったうえで叱咤激励してくれる兄ちゃんで泣き、もはやデレしかないピエール瀧の餞別に泣き、ていうかスヤさんが嫁ぐシーンなにあれ。あんなアホみたいな歌なのに(歌唱力含め)怒涛の切なさはなんなのこれ。からの四三の行水。いつもと同じ行水なのにいつもとは全然違う行水に泣き(水滴が滴る横顔のアップの精悍さたるや!!)、さらに清さんの心こもった励ましの言葉に泣き、そんでもってトドメの和歌子さんな。

いやもう和歌子さんが白い布に何かを縫い付けてるカットがあったから絶対こうなるだろうとは思ったけどさ、思っててもあんなにも必死で「必ず勝て」とか勇ましい言葉ではなく「身体を大事に」と息子を案じる想いを伝えるお母様に言葉にならない弥彦からの「おかーさーん!!」を見せられちゃったら声上げて泣くしかないっつの!!。

てか地味に弥太郎さんが見送りに来てくれたのがまた泣ける!。弥太郎さん的には「はっ、母親が心配で付き添ってるだけなんだからねっ!見送りに来たわけじゃないんだからっ!勘違いしないでよねっ!」ってなところでしょうが、母も兄もちゃんっと弟がオリンピックに出ることを誇りに思ってるし応援してくれてもいるんだよねってダダ泣き。

つーかお母様お手製の日の丸刺繍入りユニフォームを握りしめ泣く弥彦を見て涙をぬぐう四三くんが!この涙のぬぐい方がガチ可愛いのなんのって!!!!!!

と思ったら。
可児さんおまえwwwなんでおんねんwwwww。
てか三島家による感動のお見送りの背後で治五郎先生なにやっとんねんwwwww。


と、最後で台無しにされた感は否めませんがw、それはさておき体協はユニフォームすら用意してくれないのか・・・。参加費も自腹、ユニフォームやシューズも自腹ってのはさすがにありえないと思うんだけど、それは現代の感覚なのだろうか。
そして列車内でのインタビューの様子、記者たちに「書きたい言葉」を言わされてる四三と、それを「四三の言葉」だと信じて大喜びする兄ちゃんたちってのがちょっとこう・・・小さな棘として刺さる。

ところで、スヤさんが池部家に嫁入りしたということは、史実との違いをどうすり合わせるつもりなのか気になるところ。史実としては四三が池部家の養子となりスヤさんとお見合いして結婚、ということらしく、四三とスヤさんの結婚ってところはさすがに変えないと思うんで、てことはスヤさんの「最初の夫」、つまり高橋洋さん演じる重行の立場は・・・ってことになるもの。
池部家の奥様はスヤさんのことをとても気に入ってるみたいだし、離縁ってセンはないと思うのよねぇ。てことは・・・やっぱり死別・・・になるのかな。
だって重行さんがいるなら四三を養子に迎える必要ないもんね。重行さんが何らかの理由で亡くなり、でも奥様はスヤさんを手放す気はなく、池部家の娘として新たな婿を取ります・・・ってな感じ?。
重行さんは実際には存在しない人物だそうですが、わざわざ登場人物として用意しそれを高橋洋に演じさせるからには重行さんにもなにがしかの物語があるよねきっと。はー、楽しみすぎてどうしよう!。