『風が強く吹いている』

カケルは自分の性格に問題がある(カッとなると自制できなくなってしまう)ことを自覚していて、過去についても後悔なのか反省なのか、とにかくそれがずっと心にあって、だから自分の殻に閉じこもっていたけれど、それを自ら、自分の言葉でもってみんなに伝え、そんなカケルであることをわかったうえで仲間が受け入れてくれていると理解したことで過去を吹っ切る(乗り越える)までじっくり描いたなあ!。

過去をしっかり見せたことで榊のことも理解できるし(元から性格悪いんだろうなーってのはソレとして、カケルにとっては後輩への仕打ち(選手をコマ扱いすること)だけでなく自分でもなんだかわからないモヤモヤしたものを抱え続けた末の爆発だけど監督含め周囲の人間からみれば結果を出して贔屓されてる(ように見える)蔵原が突然キレてなにもかもを台無しにしたとしか思えないよね)、合宿回だというのに「話し合い」にここまで時間を使うところにこの作品の目指すものというか、伝えたい想いというか、そういうものが見えた気がする。

ついに「箱根を本気で目指す」というカケルに対するアオタケメンバーの反応がさあ!なんだこのこっぱずかしいまでの青春!!。もうアオタケの全員が愛おしすぎて仕方ない!!。

それから、この話し合いのシーンの背景、それこそ「風」の描写が見事であった。『静』の回でもこれだけ充実した画面を見せてくれることに感謝しかない。

ってところで次回!ついに王子が!!(予告ですでに泣いてるw)。