石田 衣良『七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV』

世の中は変わっても、マコトは池袋の街でその時々で起こるトラブルを解決し続けるのがこのシリーズで、つまりマコトが『変わらないこと』に意味があるのだということを今作は特に感じた。
ここ数作はいつまでたっても「ガキの王」とか「Gボーイズのハンドサイン」とか言ってるマコト(とキング)をこういう言い方はしたくないけどイタイな・・・と思ったし、今作は結婚して億ションを購入したマコトの同級生なんて人物とか、仲間枠でもゲームのキャラクターデザイナーとして羽ばたいてるシュンが登場するし(役割としては相変わらずの似顔絵書きだけど)、これまで以上に明確な比較対象がいるというのになんだろう・・・どこが、なにが違うのだろうか。