『ゴーストライター』第1話

今までであれば中谷美紀を抱く腹黒敏腕編集長役に「なんでこんなオッサンが」と言われたでしょうが、今の哲司に対しそんなことを言う人間は皆無であろう。
だって仲間由紀恵の旦那だからね!!(なぜかじまんげw)。
雰囲気はあるものの話としては特筆することがない初回でしたが、哲司の持つ色気の説得力が万人に通じるものになったことを実感できたので大満足である。
そして息子役の高杉くんがさすがの暗黒息子っぷりでホクホク。母親の新作が悪評であることをわざわざ聞かせる(見せる)邪悪っぷりはもはや安定の域。この子がなぜこんな人間になってしまったのか、リサが母親ではなく作家であること、自分は母親の作家としての道具でしかないこと、そんな背景があるであろうことは予想できるけど、さらに突っ込んだ話になるといいな。本気の中谷さん相手に高杉くんがどんな演技するのか見てみたい。
とまぁお目当て的には期待通りのドラマになりそうですが、視点としてはキムラ緑子さん演じる秘書が気になるわー。三波リサという女を売れっ子の女流小説家にしたのは実はこの秘書だったりしないかな。本来のリサは小説の才能はあるものの地味で冴えない、それこそ水川さん演じるアシスタントのような女なんだけど、そんな女を本人にはそうと悟らせずうまいことコントロールして現在の地位まで押し上げたのは緑子さんの力だと。いかにも有能っぽいし、作品の評判はチェックしてるだろうし、それこそ哲司が言ってたように「あと三年(は保つ)」ってな状況は理解してるんじゃないかなぁ。だけどリサの才能を誰より信じてもいて、だから気分転換になればと哲司をあてがうし(窓の下にいたのは 灯が消える(やることやって気分転換)→点く(書き始めた)ってことを確認するため)、“三波リサは原稿を落としたことがない”から哲司の目につくところにアシスタントが書いた追悼文を捨てたんじゃないかな。アシスタントの文章を読んだ哲司が「これでいいじゃん」って言うことは予想できて(実際悪くない文章だし)、そこでそれを呑むのか、それとも自力で乗り越えるのか(書けるのか)、後者であると信じているからなのか、それとも賭けのようなものだったのか。感情を表に出さないっぽい緑子さん演じる秘書が果たして何を考えているのか、そこが気になる。
若村様の相手に田中麗奈ってのと同様中谷さんの相手に水川あさみってのも勝負にならないないのではないか?と思ってたんだけど、自主的に資料集めるだけなら気が利くと言えるだろうけど頼まれてもいないのに“参考になれば”と追悼文書いてくるとか結構ヤな感じの女で、性根の部分で「こいつ嫌いだわ」って初回から思えたので防戦一方ってなことにはならなそうかな。