『まんぷく』第1週「結婚はまだまだ先!」

安藤サクラの「ふくちゃん」はさすがの演技力でもって「朝ドラヒロイン」のスタート地点における天真爛漫さと可愛さがちゃんとありはするけど、如何せん声が、言い方考えずに言うけど声が汚い・・・。母親役の松坂慶子、長女の内田有紀、次女の松下奈緒、さらにナレーションの芦田愛菜(上手すぎ!!!ナレとしてもプロ!!!)と周りがなまじ可愛い声揃いであるせいで(ていうか顔も綺麗揃い)、余計に声のヒドさが際立ってる・・・。
が、マイナスポイントといえばそれぐらいで超安心して見ていられる初週であった。

新入社員の女性は器量が良い子は接客でそうでない子は裏方に配属される(だから福子は電話交換手)ってのはそらそうだよなという意味で納得だけど、そもそもなんでこの能力低そうかつ見た目もアレで声もアレなのが大坂で一番のホテルに就職できたのだろうか?という疑問は2日目にして「英語で謝罪する」シーンでなるほど、態度こそアタフタながらも流暢な英語が話せるから(高等女学校卒業の経歴があるから)かってんで即座に解消されたし、器量が悪いと言われたことを愚痴る主人公に友人が「女学校でひとりだけ貧乏でも気にしないところが好きで友達になったんだからブスってことも認めろよ」(意訳)とズバっと言ってのけるし、このキレ味は好きだわー。
長谷川博己さん演じる萬平の関西弁がなんか引っ掛かるなーと思ったのも、自分の関西弁は「気色悪いか?」って、変人っぽいけど無理して関西弁喋るんだけど気色悪いって言われて落ち込んじゃうところもあるんだ?やだ可愛い!!(+わざと下手な関西弁を喋ってたのか!さすが博己くん!)ってなるし、前作と違って「あれはなんだったの?」が続かない、引っ掛かることにはちゃんと理由であり意味がある話運びをしてくれそうで嬉しいな!。
と思ったところで、いきなりイタタタタと腹痛を訴えた母親が次の回でツナ缶隠れ食いしててズコ―(笑)。
仮病なのは(視聴者に)バレバレだからコソコソなんか食べるのは云わば当然の成り行きとして、そこでツナ缶食ったら福子にモロバレじゃないか!(笑)。
2話目にして早くもカーチャンが「そういう人」だと解ってしまうとか、わかりやすいにも程がある!(笑)。
かと思えば次の回では「咲姉ちゃんの婚約者が感じわるくてイヤだから」「福子と2人っきりの生活は不安」という理由で娘の結婚に難色を示すとか毒親かよ・・・・・・となり、でもその回で福子が電話交換手からホテルの顔であるフロント係に抜擢されたことにより生活の不安が和らぎ、かつ抜擢理由の「英語が話せるから」というのは父親が亡くなり家計が苦しくなってもいずれ役に立つからと英会話を習わせ続けてくれたお母さんのおかげだとトントントンっと話が展開していくのがすこぶる小気味いい。
まぁいくら「だって、福子よ?」だとしても家庭の中だけならともかくそんな理由で娘の婚約者にまで「結婚延期してもらえないか?」と言うとかこの母親ちょっとマズイだろ・・・とは思うし、姉の結婚を許してもらうために「私が一生お母さんを支えるから」ってのも(妹がそんなこと言ってるのに涙ぐんでる姉も)冷静に考えればオイちょっと待て?ではあるけど、このやりとりはきっと後々なにがしかの展開に展開に繋がるのだろう(そのための描写だろう)。そう思えるぐらいの信頼感を福田靖脚本に対して抱いているので、今のところは大丈夫。
でもさすがにいきなり訪ねてきた見ず知らずの男に「共同経営しよう!営業やるから!」と言われて「営業やってくれるんですか!?」となる萬平さんはねーよw。営業として雇ってくれじゃないのよ?『共同経営者』になるっつってんのよ??。萬平さんはおそらく変人なのでしょうが世間知らずではないと思って見ているのだけど、こんなどっからどう見ても胡散臭い、金か技術かその両方か、盗んでトンズラするとしか思えない男を受け入れてしまうのであれば、萬平さんはわたしが想定しているよりもずっとダメ男・・・・・・ということになるのではなかろうか(それはそれで歓迎ですが!)。
ダメ男と言えば生活能力(金を稼ぐ能力)皆無っぽい長女の旦那・キャナメですが、生殖能力だけは人一倍あるっぽいのがすごく良いよね(笑)。克子姉ちゃんは常に妊娠していて欲しい(笑)。
で、無事咲姉ちゃんは結婚を許されたわけですが、咲姉ちゃんが働く宝飾店にやってきて「結婚指輪を買いたい」という結婚相手の真一さんがやっぱり棒で、ああ・・・この調子じゃあカーチャンも「あの人冷たそうでヤダ」と思っちゃうわなとこれまた納得w。
そんなわけで今んとこ萬平さんぶっっっっっっちぎりの10馬身差で一番素敵!!!!!!!!!!!(あ、うそ。白馬に乗ってコクりにきたハマケンが3馬身差ぐらいで追いかけてるw)(この白馬歯医者実話ってマジかー!w)。
だって見た?見ましたあの福子のスピーチを『幻燈機に肘をかけながら聞く長谷川博己』を!!!!!?????。
このカットに切り替わった瞬間、「ひゃああああああああああああああああ!」っつって後ろにぶっ倒れましたわ。
そんでなに!?微笑みを浮かべて福子のスピーチに聞き惚れてたところを福子に合図されて「ハッ」とするあの「ハッ」。
こんなの半年も見せ続けるつもりなんですか!?正気!??。
そんでラブに「技術を安売りすんな」と言われたというのにやっぱり謝礼を受け取らなかった萬平さんですが、でもただのそっち方面ポンコツ男なのではなく「自分の作ったものがちゃんと動いて喜んでもらえたから」という『理由』があってのことなんだよね。その理由は萬平さんにとってとても大切なもので、福子やみんなが笑顔になってくれたことは仕事(発明・技術)の対価として萬平さんにとっては充分なものであったと、きっとこの経験がこれからの萬平さんの『原点』になるのだろう。福子と別れた萬平さんの嬉しそうな顔といったら!(その背後で頭を下げ続ける福子な)。
・・・ということが言葉で説明されずとも伝わってくるんだよな。ラブの金を取れ発言があるから謝礼を受け取らない萬平さんがいい人であるという話に留まらず、この時のことが萬平さんの土台となるであろうことがわかるし、「ハッ」で萬平さんが福子を好ましく思ったことがわかるし、喜んでもらえてうれしい、むしろありがとうなんて言ってくれた萬平さんの存在が福子のなかにしっかりと刻まれたこともわかるし、二人の『出会い』をことさらに運命的なものとして煽らないところが素晴らしすぎた。
たぶん、この先も萬平さんが発明品のプレゼンなんかでモタついたりしたときに、福子が(最初は何を言い出した(やりだした)んだ福子!?と思わせておきながらも最終的には)機転利かせてその場を上手くいなしてくれたりするんだろうね。
これが出会いなのではなくファーストコンタクトは電話の取次ぎ間違いだった(実はとても運命的だった)ことにふたりがいつ気が付くのかなあ?その時が楽しみすぎる!。
・・・とワクワクドキドキしてたのに、その次の次の回であっさり判明してしまってこれまたズコー(笑)。
って、三年後!?いっぱしのフロント係みたいになってるけど(橋本マナミにどっちが先輩かわからないと言わしめるほどの)、フロント係になったふくちゃんが大騒動を巻き起こすとかそういうのないの!?え?これ朝ドラですよね???。
・・・と思ってたら、福子をみつけて歩みよろうとしたら人にぶつかって飲み物ブシャー!て、これぞ朝ドラ!なのは萬平さんの方かよとw。
って、下半身タオルwww話に夢中でズボンをアイロンで焦がしちゃうかと思いきや話に夢中でタオルが肌蹴て「キャッ!(でも見る)」ってそっちかよとww。
ラーメンたべながら福子をニッコニコというかニヤニヤwみる萬平さんはもうこれ完全に心奪われちゃってるよね!ってのはそれとして、これ博己くんだから最高にキモ可愛い丸眼鏡だけど例えばこれがハマケンだったならキモいこっちみんなオタクが!!でしかないわけで、そこまで計算しての白馬ハマケンからの萬平さんとの初デートなのかな。
で、これ萬平さんを片岡愛之助桐谷健太が奪い合うわけですね?バッチコイ!!!。
と思った次の瞬間「戦争が始まってしまいましたね。でも僕と付き合ってください」で次週へ続くって毎週こんなじらしプレイされたらわたし年内で召されるかもしれん・・・・・・。


さすがに感想は書けそうにないけど(物量的に)、ぜったいさいごまで楽しめる!と確信できた初週でよかった&嬉しい!。
そうそう、初回見たときは曲とこの映像の相乗逆効果がすごすぎるから早急に映像だけでもなんとかしたほうがいいのではないかと思ったOPですが、録画視聴のわたしにはあまり関係のないことでしたw(編集めんどくさいけど・・・・・・)。